ぷるびーのイタリア留学日記

ミラノ工科大学のlaurea triennaleで建築デザイン学んでます

イタリア留学:初年度からISEEUを申請する方法

Ciao!ぷるびーのです。最近事務的な手続きやらテストやらに追われて更新できていませんでした。

事務的な手続きといえば、先日ISEEUの申請に行ってきました。イタリア留学での学費の減免のために多くの生徒が利用するこのISEEUという制度について今回は申請の流れを紹介します。

ISEE/ISEEUとは何か?

そもそもISEE/ISEEUとは何か、ざっくり説明しますとイタリアにおける各家庭の収入や動産などの経済状況を表すための指標のようです。

イタリア人だったりイタリア国内だけで収入がある場合ISEEが申請できるらしいのですが私の場合、日本から留学に来ており、私の家族や私自身の収入が日本で生じている(ISEEU申請には申請する年の2年度前の収入証明が必要)のでこの場合ISEEUというものを申請する必要があります。ISEEU申請に必要な書類は以下の通りでした。

ISEEU申請に必要な書類(注:求められる書類や申請方法は各大学によって異なる場合がありますので、申請する際には必ず自分の大学に確認を。記載の情報は私の大学の場合です)

  • 申請をする時点での家族構成の証明(戸籍謄本で申請できました)
  • 申請する年の2年前の年度末までの収入証明(源泉徴収票で申請)例:2024年の申請をしたい場合2022年1月1日から同年年末までの収入証明が必要
  • 申請する年の2年前の年度末までの家と所有する土地に関する書類(登記簿謄本で申請できると思いますが、私は日本円での土地と家屋の価値を記しておきたかったので固定資産評価証明書を提出しました。)
  • 申請する年の2年前の年度末までのMovable assetsに関する書類

書類を入手出来たらイタリアでその書類が効力を持つように有効化しなくてはなりません。書類を翻訳する作業(自分で翻訳して翻訳証明もつけることは無理だったので在日イタリア大使館公認の翻訳者に依頼、約10万円)や書類の郵送にも時間がかかるので申請期限の3か月前ぐらいから準備しておくといいと思います。

申請書類の翻訳を翻訳者に依頼する場合には結構な金額がかかるので、事前に自分がISEEU申請で受けることのできる減免の額と申請に必要な費用や手間とを比較してISEEUを申請するかどうかを決めるのがおすすめです。書類が有効化できたらイタリアで各大学指定のCAF(Centro di Assistenza Fiscale)に書類を持っていき申請という流れになります。

申請の流れ

日本国内で行うこと

1.申請する書類に外務省のアポスティーユをもらう

まずは必要な書類を外務省に郵送しアポスティーユをもらいましょう。

2.アポスティーユを受けた書類の翻訳をする

私は翻訳者の方に書類の翻訳依頼をしました。書類の翻訳、法定証明、イタリアへのEMSでの郵送までを行ってくれたので大変助かりました。

イタリアに書類が到着したら

3.必要な書類を持ってCAFに申請をしに行く。

あとは大学指定のCAFに必要な書類とパスポート、学生証等持参し申請となります。CAFでの申請自体はとてもスムーズに終わり10分ほどで自分のISEEUが書かれた証明書をもらうことができました。私の大学の場合はISEEUの情報は直接CAFから大学側に送られるのでこの後の手続きは特に必要ありませんでした。

 

今回はイタリアでのISEEU申請について紹介しました。留学初年度からISEEU申請してる人の情報が全く見つからず申請に関する情報を集めることに苦労したので、今回私が実際に申請した流れをここに記しました。留学初年度からイタリアのISEEUを申請しようと思っている方に役立つ情報になればうれしい限りです。

 

 

 

 

イタリアの大学学士課程に進学する その3 入学手続き~ビザの申請、取得まで

Buongiorno :) ぷるびーのです。前回に引き続き、今回もイタリアのミラノ工科大学学士課程に進学する過程について書きます。

↓前回のブログはこちら

pulvino.hatenablog.com

前回のブログでは大学の入試に向けた受験勉強や入学試験の受け方といったことについて紹介しました。無事にテストを終え入学試験の結果が発表され、大学進学が決まった私ですが、ここから休む暇もなく入学に向けて手続きをしなくてはなりません!ここからの手続きもまた長い道のりでした…

[主な流れ]

2023年

8月

  • 試験結果発表、入学手続き
  • 現地での家探し
  • ビザの申請
  • 荷造り
  • 航空券の手配

9月

  • いざイタリアへ

ここからは実際に入学手続きをしてイタリアへ渡航するまでを紹介していきます

試験結果がついに発表! しかし…

前回紹介しましたように7月末~8月初めに発表される1st ranking(1st/2nd rankingについては前回のブログ後半にて紹介)で合格を確認することができた私ですがしかし、テストの得点に基づきミラノのキャンパスではなくミラノからおよそ60キロ、電車で約1時間離れたピアチェンツァのキャンパスであれば入学ができるという条件でした。

入試を受ける前に既にミラノに賃貸を契約し前納金(デポジット)を払っていた私ですが、ミラノからピアチェンツァまで電車で通う時間や定期代、ミラノとピアチェンツァとの家賃の差などを鑑みて

ここまで来たからには入学したい。ピアチェンツァに行こう。

そう決めてミラノに既に契約していた賃貸のオーナーには入居できない旨を連絡し(前納金が戻ってこないことは覚悟していましたが、幸いにも3割ほど戻ってきました。)、すぐにピアチェンツァでの家探しを始めました。私は大学のサイトに紹介されていたIdealistaというサイトを中心に探し、幸運にもミラノとは異なり探し始めてから2週間程度で希望の条件に合う物件を見つけることができました。現地での家探しについては後日また詳しく書きます。

授業料(1st instalment)の納入、書類のアップロードをする

家探しと並行し入学金の支払いと入学に必要な書類を大学のサイトにアップロードします。入学金(1st installment=入学諸手続き費用と授業料全体の何割かを含む)は2023-2024seasonで€888.59でした。大学に対して払う授業料は今年度分は基本的にこの1st installmetと、翌年の5月末に払う2nd installment(Iseeという年間所得や資産等の計算に基づく数値により支払う費用は変わる)のみになります。1年間の授業料は2023-2024seasonについては減免なし全額支払いで€3726.00となっております。Iseeについては後日またまとめたいと思います。大学側に提出する書類は日本の高校からLaurea Triennale (2023-2024)に入学する場合、この時点では高校の卒業証明書と成績証明書(Declaration of valueが発行されていること)のみで大丈夫でした(ビザ発行の後にマイページにビザ関連の書類アップロードが必要。)。

ビザの申請をする

ビザの申請のために必要な書類を揃えます。住んでいる自治体によって管轄の大使館・領事館、それに伴う提出書類も変わってくるので必要書類はご自身で確認してください。また、現在ビザの申請に大使館・領事館に出向くためには事前予約が必要です。予約は各館のサイトから行います。予約したい週のおよそ2週間前から予約ができたと記憶していますが、予約枠が埋まるのが非常に早いため、予約したい週の1か月前あたりから頻繁に空き状況をチェックすることをお勧めします。

ミラノ工科大学の場合、7月末~8月初めに試験結果が発表され、初回授業が9月中頃には始まります。しかし通常ビザの申請には少なくとも2週間程度かかる…

つまり、ほとんどビザの申請にかけられる時間がないのです。

私の場合テスト前にUniversitalyの入学許可書と留学保険の書類以外は揃えておいて、ビザの申請のために大使館には8月10日あたりに行けるようにテスト勉強が大詰めの中、ビザの予約もしました。

試験が終わり入学が確定したら即1st installmentを大学に支払い、Universitalyのサイトから入学許可証が印刷できるかを確認しました。

また、留学保険にも加入しました。留学保険については1年間を超える長期留学の場合、ビザの有効範囲である1年分の保証があればいいので、私はWelcom Association Italyという保険に加入しました。1年間¥15,000程度でビザ申請の要件を満たすので最低限の保証があれば良いという人にはお勧めです。大学によっては入学後に入れる格安の生徒用の保険もあるので、正直長期留学をするのに日本の保険会社の何十万もする留学保険を使うのはお勧めできません。

入学金の支払いから1週間が経過してもUniversitalyのサイト上から入学許可証が印刷できないので、ひたすらメールをUniversitalyのオフィスに送り、ビザの申請の期限が迫っていることを伝える(おそらく5回ぐらい送った)と申請日の3日前ぐらいについに印刷できるようになりました。

これにてついにビザの申請のための書類がすべて揃いました。書類は念のためコピーを取っておくことをお勧めします。

ビザの申請当日は上述した書類をもって直接大使館に向かいます。

私は東京の在日イタリア大使館に向かいました。

着いたらまずは大使館入口の門のインターホンを押し、ビザの申請に来たことを伝えます。その際に名前を聞かれると思います。門のロックが解除されたら中に入り、受付でパスポートを提示し、必要書類と貴重品以外はロッカーに預けます。荷物を預け終わったらビザの申請ブースに入り、審査官に名前が呼ばれるまで待ちます。

申請ブースは審査官との間をアクリルで仕切られた殺風景なチケット売り場のような雰囲気でした。名前が呼ばれたら審査官に書類を提出します。

私の担当の方だけなのかは分かりませんが、正直に申しますと審査官の対応は丁寧とは言い難いです…日本の市役所のような丁寧な対応を期待しない方がいいです。審査官の方はおそらく日本人の方なのだろうとは思いますが、ここにきて早くもイタリアの洗礼を浴びたなぁと感じました。

書類の確認が済むとビザの引換券が渡されます。遠方から来た人に対してはビザの郵送もしてくれるみたいですが、確認はご自身でお願いします。私は幸い大使館まで行くのにそこまで費用が掛からない地域に住んでいたので、ビザの引換券を受け取り、受取可能になる日時を聞いてこの日は帰宅しました。なお、ビザ申請の間パスポートは大使館にて預かりとなります。

申請からおよそ2週間、8月末日、ビザの受け取りのために再び大使館へ向かいました。前回と同じようにビザの申請ブースまで進み、今回は名前を呼ばれるのを待つのでは無く、ビザ受け取りの人はいるか聞かれるので自分から審査官のもとへ向かいましょう。申請が受理された書類とビザが押されたパスポートが返却されることをもって無事にビザの受け取りとなります。なお、返却された書類の中にはイタリアでの滞在許可証申請時に大使館印が必要になるものもありますので必要な書類に印章が押されているかも確認するようにしましょう。

以上がミラノ工科大学のLaurea Triennale(2023-2024)に入学するための入学手続きとビザの申請になります。各機関に対して個別で行う手続きが多く、更に時間的な余裕も限られているため、入学試験の前にいかに書類を揃えるかが大切です。加えて書類に関して判断に迷うことがあればすぐに関係機関に連絡を取ることが大切です。試験勉強と書類の手続きが時期的に重なりますが、早めの行動を心掛け書類に関しては十分な確認をすることをお勧めします。

次回はついにイタリアへの出国です。イタリアへの持ち物やイタリア到着までのハプニング、現地の家にたどり着くまでをお届けします。

イタリアの大学学士課程に進学する その2 受験勉強~入試、結果発表まで

Buongiorno! ご訪問頂きありがとうございます。ぷるびーのです。

 

様々な大学での講義、課題、中間・期末テストに追われ四か月近く更新ができずにいました... 

前回に引き続き、今回もイタリアの大学学士課程に進学するための記事を書いていきます。イタリアの大学に興味がある、進学を考えている人にとって少しでも役に立てば幸いです。

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pulvino.hatenablog.com

前回のブログではイタリアの大学入試に関する全体的な話で止まっていたので、今回は私が実際に大学進学の準備を始めてから二浪し、試験を受け、合格し、手続きを進め無事に入学するまでを記していきます。受験勉強から入学するまでの間で伝えたいことが多いので、今回は受験勉強を始めてから入試の申し込み、結果発表までの流れを掲載したいと思います。

 

まず初めに私が在学しているミラノ工科大学ですが、海外からの留学生が入学するためには日本と同様に受験があります!受験内容は先行したいコースにより異なりますが、工業系の大学なのでどのコースにおいても日本の高校で学ぶような物理や数学の知識は必要だと思います。

私が専攻しているコースについてですが、名前をArchitectural design courseといいまして、

  • 大学正規のbachelor's degree (3年制、制度上では日本での学士課程に相当)
  • 授業は全て英語で開講(Bachelorの場合ほとんどがイタリア語で開講されるコース。英語で受けられるのはこのコースか Civil Engineering だけ。)
  • 基本的にどちらのコースでも語学能力の証明が必須、ただし英語に関してはArchitectural designの場合TOEFLのinternet based score≧59 レベルで入学条件は満たす、しかし授業についていけるとは言っていない。)
  • 9月入学、2学期制

となってます。

 

特徴としては全ての授業において英語でレッスンを受けることができることでしょうか。近年イタリアの大学では国際化が進み、英語で学位を取得できる大学も増えてきているようです。とは言え、bachelorから英語のみのコースを設けている大学はあまり多くないように感じます。

それではここからいよいよ、私が実際に行った受験勉強や受験の手続き、ビザの申請等について書いていきます(今回は試験結果の発表まで)。

*この記事の内容はあくまでミラノ工科大学のBachelor’s degreeに入学する(2023‐2024season)場合であり、入学に関する情報はそれぞれの大学で異なります。イタリアへの進学を考えている場合には最新の情報をご自身で確認してください。

[大まかな流れ]

2022年

9月 過去問を入手

2023年

3月 入試に必要な書類の準備

5月 受験の申し込み

7月 家探し、受験

8月 ビザ申請

9月 イタリアへ渡航

2022年9月に過去問を見つけてからの時系列を追った説明になってます。(二浪した私は過去問を見つけた時点で既に大学のアカウント等を作っていましたが、現役での合格を目指す人のため、今回は受験する年にアカウント等の手続きをするという流れにしています。)

2022年

9月

過去問を見つける。Alpha test architetturaという本をイタリアのAmazonのサイトから取り寄せました。この時点では日本のサイトでは取り扱っていませんでした。本体が日本円で4000円ぐらい、送料が同じくらいかかりました。

上記のサイトでは過去問や練習問題集などのセットで販売されていますが、正直一番右のオレンジ色の問題集(Alpha test quiz 3100)を買ってやりこむだけで十分な情報が得られます。本に記載のコードを使ってパソコンでテスト形式の問題を解くこともできるのでお勧めです。ちなみに問題集は全文イタリア語で書かれていました。

私の勉強方法は

初めにすべての回答を本に直接書き込む

→一問ずつ選択肢にある建物の名前や歴史上の人物について確認

→分からないもの、知らないことは図書館の本で調べる

という流れで行いました。これを何度も暗記するまで繰り返し、建築史等は問題集には載っていない関連する事柄も覚えるようにしました。本番のテストには英語の長文読解や数学・物理も出題されますがそれらは市販の参考書や高校時代の教科書等で勉強しました。

勉強の進め方は人それぞれですので自分に合うやり方で進めましょう。英語での入試だけかは分かりませんが、私の年は試験本番ではイタリアの小説家やイタリア国憲法に関する問題は出ませんでした。

過去問を見つけるまでの受験勉強ですが、情報を探しても日本ではほとんど見つからず(当時の自分には残念ながらイタリア語で検索するという発想がなかった)頼れるものは募集要項に書かれたわずかな案内と大学のホームページ上で唯一閲覧できた2005年?の過去問だけでした。それ故に参考になりそうな情報を自分で推測し建築史や建築家に関することは図書館の本を使い、英語や数学、物理は家にある参考書や買ったもので勉強するという日々でした。しかし実際、過去問を手に入れた後も図書館の本は大いに役に立ちました。

2023年

3月

大学のホームページに‘’受験の申し込みについてのお知らせは来月発表されます”とのお知らせ。⇒実際の発表は5月末でした。

大学のホームページにてアカウントを作る。⇒大学のトップページ右上のLoginからOnline Servicesのページを開きRegisterから氏名、生年月日、出生地や住所などを入力し、自分の情報を登録する。

*この時に発行される8桁のコードはアカウントへのログインだけでなく、これから先の入試や入学してからの手続き等大学生活の様々な場面で使います。

高校の卒業証明書等大学側から求められている書類を準備する。⇒高校の卒業証明書および成績証明書は伊文または英文のものを外務省でアポステイーユをしてもらい、等価証明を大使館にて発行してもらう。アポステイーユについては詳しく解説している人が多数いるため省略。

5月

受験の申し込みをする。当日のテストはオンラインで自宅のパソコンで受ける形となります。⇒受験の登録の仕方について詳しくはサイトのLaurea Programmes→application proceduresにて説明されています。

まずは自分のアカウントにログインし、application formからLaurea and five-year~:entrance or recover test and enrollment を選択。

その後、test registrationを選択。だいたい六月初めからregistrationができるようになります。6月になったらこまめにサイトをチェックして早めに登録してしまいましょう。

Registrationに進んだら、受験したいコース、受験時のテストの言語、合格した際に進学を希望するキャンパスの順位(1st-6thまで、6番目まで選ばなくてもよい)などを入力しPagopaにて受験料(30€ぐらい)を納入。支払いにはクレジットカードや銀行振込、PayPalなどが使えますが銀行振り込みは手続きが面倒なのでおすすめできません。

6月

Universitalyのサイトにて受験のpre-enrollment登録。⇒Universitaly内にアカウントを作り、自分の受験するテストやビザの申請のための大使館情報などを入力し必要書類をアップロードする。こちらについてもブログ等で詳しく説明している方がいますので省略。次回のブログにて書きますが、試験結果発表からビザの申請までは非常に時間の余裕がなく忙しいです。ビザ申請に必要な書類についてはこの時点でUniversitalyの入学許可証と留学保険以外揃えておけると望ましいです。

7月

ミラノの賃貸を契約する。⇒ミラノでは本当に家探しに苦労しました。4月から家を探し始めて3か月ぐらいかけて希望にそれなりには適う物件を見つけることができました。入学初日から大学で授業を受けたかった私は、試験を受ける前にあらかじめ前納金を払い賃貸を契約しました。しかし、試験の結果ミラノのキャンパスに通うことは叶わず、ピアチェンツァのキャンパスに通うことになったため、試験後大至急家を探す羽目に…

物件探しについては後日またブログを書きます。(今思えば1st rankingで試験結果を再考してもらえば良かったかなとも少し思います。試験結果の再考については下記。幸いにもピアチェンツァでは驚くほど早く良い物件が見つかりました。)

 

合格した後の書類を揃える⇒試験結果発表から大学初日の授業開始まで1か月程度しかないのであらかじめビザ申請の書類を準備。ビザの申請については次回のブログにて。

 

テスト1週間前にCISIA(受験当日オンラインのテストを管理するシステム)からメールが届く。⇒指示に従って受験するための環境を整えましょう。パソコンの接続を確認するためのプレテストに関する情報もメールに記載されています。

詳しくはThe day of the TOLC@HOME - Cisia (cisiaonline.it)

この様に部屋の環境を整えます。

テスト当日

⇒テストは日本時間の夕方4時ごろから始まります。テスト開始の30分ぐらい前になるとメールに記載されているQRコードからテスト用のzoomのミーティングに参加できるようになります。当日はこのzoomのカメラを使いカンニング等ないか監視されることになります。テスト中zoomの画面が切れたりすると不正とみなされるので注意しましょう。

zoomの準備と並行してパソコンからテスト画面を立ち上げます。メールのリンクからstudent area に移動してログインし4桁のcontroll codeを表示しておきます。

テストの時間が近くなると受験者の部屋を1人ずつ試験官が確認します。自分の名前が呼ばれたらzoomをつないでいるスマートフォンやタブレットなどを使って部屋の様子を試験官に見せます。(机の下や横、自分の姿、パスポートの写真などを写すように求められます。)一通り確認が終わったらパソコンのcontroll codeを試験官に見せます。そうすることでパソコンが遠隔操作可能な状態になります。受験者の部屋の確認が一通り終わったら、試験官の操作によりパソコンの画面が遷移し試験が開始されます。

<試験終了後>

試験終了後はすぐに自分の得点が確認できます。2023‐2024シーズンはミラノのキャンパスに行けるかどうかのボーダーが36/60ぐらいでした。入学できるかどうかのボーダーについては確認できていません。参考までに私の場合、上述のオレンジ色の問題集をテスト形式で解いて平均76%ぐらいでした。これだとミラノのキャンパスに行けるかどうかのボーダーぐらいの得点になります。

8月

試験から5日程度すると正式な1st rankingが大学から発表され、この時点で入学可能なコースが示されます。このランキングが分かりずらいのですが、なぜか自分の8桁のIDではなく6桁の別のコードの表記になっています。生年月日と得点も併記されているのでそちらを確認しましょう。

もしこの時点で入学可能なコースがない場合やどうしても他のキャンパスに行きたいといった場合には、メールを送って試験結果について再考してもらえるように頼むこともできます。再考されたあとの2nd rankingは8月下旬の発表になります。

2nd rankingを待っていてはビザの申請等入学までに間に合わないのでは?と考えるかもしれませんが大丈夫です。実際に入学してから分かったのですが、入学初日から学校に来る生徒は全体の1/3程度(もっと少なかったかも)で1か月ぐらい経ってビザが下りてからイタリアに来る生徒もいますし、時差の影響があるにせよ全ての授業がオンラインで同時配信されているので授業を受けることは出来ます。中間・期末テストに関しても普段オンラインで授業を受けていた生徒に対しての配慮もされます。

ですので1st rankingで受からなかったからとあきらめずに、受からなかった場合でも再考を頼むことを強くお勧めします。

 

以上が私が経験したミラノ工科大学のBachelor's degreeに入学するためのステップになります。卒業証明書のアポステイーユなど慣れない手続きを受験勉強と並行して行わなくてはならないのが辛いところではありますが、早めの行動を心掛け分からないことはとりあえず聞いてみることが重要です。

次回は入学金の納入からビザの申請、取得までを書きたいと思います。

かなりの長文になってしまいましたが最後まで読んでいただきましてありがとうございます。この記事がイタリア留学をしたい人にとって少しでも役に立てば幸いです。

 

 

*1:前回のブログはこちら

イタリアの大学学士課程に進学する

Ciao, Buongioro! 

ぷるびーのと申します。ご訪問ありがとうございます。

冒頭の画像はわが町の現在の守護聖人である聖アントニーノを祀るサンタントニーノ教会堂です。

 

私は2023年9月からイタリアの北部、ピアチェンツァという町でミラノ工科大学の正規学士課程(イタリアではLaureaという)にて建築デザインを学んでいます。

私自身決して帰国子女であるとかそういうわけではなく、日本の初等教育を受け、日本の高校に進学、卒業をしてから二年半の準備期間を経て現在に至ります。

 

このブログでは現地で大学学士生活をするうえで

・現地で役に立つ知識

・大学で学ぶこと

・身の回りの気になること

など日常の中での出来事を皆様にお伝えしていきます!よろしくおねがいします!

 

今日はイタリアの大学学士課程にどのように正規入学するのかについて説明します。イタリアの大学が何年制である等は調べればすぐに出てきますので、ここでは具体的に何をすればいいのかを記します。

私の大学の場合、日本の大学同様に入学試験がありまして、基本的にはそこでの点数にて合否が分かれるというパターンでした。募集要項は各校によって異なりますのでもしも行きたい大学があるならその大学のサイト等から情報を得るのが確実でしょう。

次回からは入学試験がある学士課程への入学について書いていきます。それではまた。