ぷるびーのイタリア留学日記

ミラノ工科大学のlaurea triennaleで建築デザイン学んでます

イタリアの大学学士課程に進学する その3 入学手続き~ビザの申請、取得まで

Buongiorno :) ぷるびーのです。前回に引き続き、今回もイタリアのミラノ工科大学学士課程に進学する過程について書きます。

↓前回のブログはこちら

pulvino.hatenablog.com

前回のブログでは大学の入試に向けた受験勉強や入学試験の受け方といったことについて紹介しました。無事にテストを終え入学試験の結果が発表され、大学進学が決まった私ですが、ここから休む暇もなく入学に向けて手続きをしなくてはなりません!ここからの手続きもまた長い道のりでした…

[主な流れ]

2023年

8月

  • 試験結果発表、入学手続き
  • 現地での家探し
  • ビザの申請
  • 荷造り
  • 航空券の手配

9月

  • いざイタリアへ

ここからは実際に入学手続きをしてイタリアへ渡航するまでを紹介していきます

試験結果がついに発表! しかし…

前回紹介しましたように7月末~8月初めに発表される1st ranking(1st/2nd rankingについては前回のブログ後半にて紹介)で合格を確認することができた私ですがしかし、テストの得点に基づきミラノのキャンパスではなくミラノからおよそ60キロ、電車で約1時間離れたピアチェンツァのキャンパスであれば入学ができるという条件でした。

入試を受ける前に既にミラノに賃貸を契約し前納金(デポジット)を払っていた私ですが、ミラノからピアチェンツァまで電車で通う時間や定期代、ミラノとピアチェンツァとの家賃の差などを鑑みて

ここまで来たからには入学したい。ピアチェンツァに行こう。

そう決めてミラノに既に契約していた賃貸のオーナーには入居できない旨を連絡し(前納金が戻ってこないことは覚悟していましたが、幸いにも3割ほど戻ってきました。)、すぐにピアチェンツァでの家探しを始めました。私は大学のサイトに紹介されていたIdealistaというサイトを中心に探し、幸運にもミラノとは異なり探し始めてから2週間程度で希望の条件に合う物件を見つけることができました。現地での家探しについては後日また詳しく書きます。

授業料(1st instalment)の納入、書類のアップロードをする

家探しと並行し入学金の支払いと入学に必要な書類を大学のサイトにアップロードします。入学金(1st installment=入学諸手続き費用と授業料全体の何割かを含む)は2023-2024seasonで€888.59でした。大学に対して払う授業料は今年度分は基本的にこの1st installmetと、翌年の5月末に払う2nd installment(Iseeという年間所得や資産等の計算に基づく数値により支払う費用は変わる)のみになります。1年間の授業料は2023-2024seasonについては減免なし全額支払いで€3726.00となっております。Iseeについては後日またまとめたいと思います。大学側に提出する書類は日本の高校からLaurea Triennale (2023-2024)に入学する場合、この時点では高校の卒業証明書と成績証明書(Declaration of valueが発行されていること)のみで大丈夫でした(ビザ発行の後にマイページにビザ関連の書類アップロードが必要。)。

ビザの申請をする

ビザの申請のために必要な書類を揃えます。住んでいる自治体によって管轄の大使館・領事館、それに伴う提出書類も変わってくるので必要書類はご自身で確認してください。また、現在ビザの申請に大使館・領事館に出向くためには事前予約が必要です。予約は各館のサイトから行います。予約したい週のおよそ2週間前から予約ができたと記憶していますが、予約枠が埋まるのが非常に早いため、予約したい週の1か月前あたりから頻繁に空き状況をチェックすることをお勧めします。

ミラノ工科大学の場合、7月末~8月初めに試験結果が発表され、初回授業が9月中頃には始まります。しかし通常ビザの申請には少なくとも2週間程度かかる…

つまり、ほとんどビザの申請にかけられる時間がないのです。

私の場合テスト前にUniversitalyの入学許可書と留学保険の書類以外は揃えておいて、ビザの申請のために大使館には8月10日あたりに行けるようにテスト勉強が大詰めの中、ビザの予約もしました。

試験が終わり入学が確定したら即1st installmentを大学に支払い、Universitalyのサイトから入学許可証が印刷できるかを確認しました。

また、留学保険にも加入しました。留学保険については1年間を超える長期留学の場合、ビザの有効範囲である1年分の保証があればいいので、私はWelcom Association Italyという保険に加入しました。1年間¥15,000程度でビザ申請の要件を満たすので最低限の保証があれば良いという人にはお勧めです。大学によっては入学後に入れる格安の生徒用の保険もあるので、正直長期留学をするのに日本の保険会社の何十万もする留学保険を使うのはお勧めできません。

入学金の支払いから1週間が経過してもUniversitalyのサイト上から入学許可証が印刷できないので、ひたすらメールをUniversitalyのオフィスに送り、ビザの申請の期限が迫っていることを伝える(おそらく5回ぐらい送った)と申請日の3日前ぐらいについに印刷できるようになりました。

これにてついにビザの申請のための書類がすべて揃いました。書類は念のためコピーを取っておくことをお勧めします。

ビザの申請当日は上述した書類をもって直接大使館に向かいます。

私は東京の在日イタリア大使館に向かいました。

着いたらまずは大使館入口の門のインターホンを押し、ビザの申請に来たことを伝えます。その際に名前を聞かれると思います。門のロックが解除されたら中に入り、受付でパスポートを提示し、必要書類と貴重品以外はロッカーに預けます。荷物を預け終わったらビザの申請ブースに入り、審査官に名前が呼ばれるまで待ちます。

申請ブースは審査官との間をアクリルで仕切られた殺風景なチケット売り場のような雰囲気でした。名前が呼ばれたら審査官に書類を提出します。

私の担当の方だけなのかは分かりませんが、正直に申しますと審査官の対応は丁寧とは言い難いです…日本の市役所のような丁寧な対応を期待しない方がいいです。審査官の方はおそらく日本人の方なのだろうとは思いますが、ここにきて早くもイタリアの洗礼を浴びたなぁと感じました。

書類の確認が済むとビザの引換券が渡されます。遠方から来た人に対してはビザの郵送もしてくれるみたいですが、確認はご自身でお願いします。私は幸い大使館まで行くのにそこまで費用が掛からない地域に住んでいたので、ビザの引換券を受け取り、受取可能になる日時を聞いてこの日は帰宅しました。なお、ビザ申請の間パスポートは大使館にて預かりとなります。

申請からおよそ2週間、8月末日、ビザの受け取りのために再び大使館へ向かいました。前回と同じようにビザの申請ブースまで進み、今回は名前を呼ばれるのを待つのでは無く、ビザ受け取りの人はいるか聞かれるので自分から審査官のもとへ向かいましょう。申請が受理された書類とビザが押されたパスポートが返却されることをもって無事にビザの受け取りとなります。なお、返却された書類の中にはイタリアでの滞在許可証申請時に大使館印が必要になるものもありますので必要な書類に印章が押されているかも確認するようにしましょう。

以上がミラノ工科大学のLaurea Triennale(2023-2024)に入学するための入学手続きとビザの申請になります。各機関に対して個別で行う手続きが多く、更に時間的な余裕も限られているため、入学試験の前にいかに書類を揃えるかが大切です。加えて書類に関して判断に迷うことがあればすぐに関係機関に連絡を取ることが大切です。試験勉強と書類の手続きが時期的に重なりますが、早めの行動を心掛け書類に関しては十分な確認をすることをお勧めします。

次回はついにイタリアへの出国です。イタリアへの持ち物やイタリア到着までのハプニング、現地の家にたどり着くまでをお届けします。